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2019年、シーズン3放送開始

演劇集団キャラメルボックス 『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』 レビュー

演劇集団キャラメルボックス
2008クリスマスツアー
『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』

脚本・演出:成井豊+真柴あずき

STORY
テレビの脚本家・根室典彦は40歳を過ぎて,いまだ独身.実は大学を卒業してすぐに結婚したのだが,わずか6年で離婚.現在,妻と娘は札幌に住んでいる.クリスマスを間近に控えたある日,突然,娘のいぶきが訪ねてくる.別れた時,5歳だった娘は,19歳になっていた.いぶきは原稿用紙の束を差し出して言う.「私,小説家になりたいの.出版社の人,紹介して!」.人生最大のクリスマス・プレゼント,それは作家志望の家出娘だった…….


12月5日の19時の回.

成井豊の14年ぶりの小説にして,脚本としてはEX系『雨と夢のあとに』『てるてるあした』に続く通称「雨夢三部作」の完結編です.
ストーリーは絡んでないのに三部作.まあ,よくあることですね.

「いいはなしじゃねいか!」と思ったのが正直なところ.
ネタバレは控えめに.

自分は映画とかドラマとか小説とかそういった類のものは,答えに限りなく近いヒントが目の前に現れるまでトリックとか「実は…」みたいな流れは登場人物とともに解決していくタイプ(つまり何も考えていない)ので,あの展開は意外でした.

客演は雨夢三部作通しての主役,黒川智花.
そこに西川浩幸,岡内美喜子,大内厚雄などなど主役級ががっちり固めるというクリスマスキャスト.

西川さんの典彦は相変わらず.
笑わせるところは笑わせて,引きつけるところは引きつける.

で,黒川さんは,はじめのセリフを発した瞬間に「え?これでいいの?黒川智花ってこんな声だったっけ?」ともやもやした不安がこみ上げてきました.
「もう少し落ち着いた声だった気がするんだけどなあ」と.
「そんなに高い声じゃなくても客席まで届くんだけどなあ」と.
かわいかったからいいですが.なにか

かわいいといえば
筒井さんの何を間違えたかお姉口調.おもしろかったからいいですが,あれはさすがに当事者だと「ちょっと黙ってろ」といいたくなりますね.

いやいや筒井さんではなく岡内さんですよ.岡内美喜子嬢.
『ハックルベリーにさよならを』は観ることができませんでしたが,かなりのかわいさでした.真知子ちゃん.
もう,筒井さんと一緒に「きゃん」とか「まいっちんぐ」とかいってると抱きしめたくなってしまいます.
ということで今回も理解している役でしたね.

大内さんの砂川.よかったですね.
キャラメルの作品には多い気がしますが「時間の読み上げ」.時間が着々と進んでいるというイメージは抱くわけですが,どれくらい進んだかは正直気にしてません.
独り言(解説)はずいぶんとおちゃらけているものの,会話ではしっかりと言葉を選ぶ.かっこいいです.


ああそうだ
ラストシーンでベットに寝ていたのは誰ですかね?
あのシーンに登場していなくて,女性ということは實川さんですか?
まさか人形じゃあないですよね.

来年はハーフタイムシアター『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』,『容疑者Xの献身』,『風を継ぐ者』,『さよならノーチラス号』,クリスマスツアーは成井さんの新作というラインナップ.

光の帝国は絶対に観る.
そのために終演後,キャラガチャのカプセル明けをしていた畑中さんに「楽しみにしてます」と声援を送ってきましたよと.

あの前説は『容疑者』の伏線でいいんですかね?
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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

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