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ブログ版『GATE of VICSION』 シーズン2がついにスタート!

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小説 『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』 レビュー (1)

『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』

至上の愛は時を超えられるのか!?
愛する人を事故から守るために,男は過去に跳ぶ.かけがえのない人の病を治すために,女は過去に跳ぶ.制約のあるタイム・マシンに乗って.たとえ命を救えたとしても,過去に留まったり,再び現代に戻れる保証は何もない.しかしそれでも時空を跳ぶものに,時の神クロノスの許しはあるのか?

「吹原和彦の軌跡」
「栗塚哲矢の軌跡」
「布川輝良の軌跡」
「鈴谷樹里の軌跡」
「きみがいた時間 ぼくのいく時間」
「野方耕市の軌跡」


収録の半分が既読,半分が未読という小説に1,200円は出せないかなあと思いつつ,それでもいつか読みたいと考え,とうとう図書館で借りて読みました.
正直1,200円払っても文句なしです.

一丁前にレビューとか謳ってますが,「布川」と「鈴谷」は既出版からの加筆部分を探した程度です.

では各話ごとに,ネタバレ全開で.
2003年刊の『クロノス・ジョウンターの伝説』に収録されていた「<外伝>朋恵の夢想時間」も書きますよ.

※あ,記事が長くなって,もうすぐ書き終わりますがいつ終わるのかわからないので2つに分けます.


吹原和彦の軌跡
愛する女性を事故から救うために,吹原は過去に跳ぶ.
繰り返し,繰り返し,彼女を救うことができるまで.

元々,この短編自体が「クロノス・ジョウンターの伝説」というタイトルでしたが,その後「布川」を加えたときにこのタイトルになりました.

なんといってもその設定の魅力ですね.
「クロノス・ジョウンター」の機能と欠陥.

過去には行けるが,滞在できるのはほんの数分,しかも現在ではなく遙か未来に帰還することになるという設定がこの一連のシリーズを際だたせています.

初めて読んだときはキャラメルボックスの『クロノス』は未見だったので,吹原はかなりかっこよかったです.あ,菅野さんがかっこわるいというわけではない.


栗塚哲矢の軌跡
長い間連絡を取っていなかった母親の死に立ち会うために,栗塚は過去に跳ぶ.
言えなかった言葉を伝えるために.

この話は未読でした.
吹原,布川,鈴谷の話ときみ時間,野方を繋ぐキープロットとしては良かったんですが,栗塚が過去に跳んだあとがあまりにもあっさりしすぎていた感があって残念でした.
もうちょっと粘っても良かったのにと思うところです.


布川輝良の軌跡
取り壊されたあこがれの旅館を写真に納めるために,布川は過去に跳ぶ.
彼の運命が別に待っているとは知らずに.

ここからですね,栗塚の時間遡航によってストーリーに若干の加筆と修正が加わっているのは.
布川が跳ぶ前に実験を行った人数が三人から四人に変更になってます.相変わらず吹原は密航者扱いですが.

この話でクロノス・ジョウンターに新しい機能が加わりました.
パーソナル・ボグ(Personal B.O.G.)
B.O.G.はBless of God(神の息)の略です.

クロノス・ジョウンターによる時間遡航の辻褄合わせを遅らせる装置,つまり時の神クロノスの注意をそらそうという目的のための道具です.

劇中では小型のクロノス・ジョウンターという扱いになってます.
この装置を身につけていると数日間,過去に滞在する時間を引き延ばせるというモノ.
開発時は滞在時間4日だと予想されたが,実際に布川で試験してみると,せいぜい40時間の滞在になってしまったという予想外な結果に.
しかしこの失敗が次の短編に繋がるという展開.

布川は,最後まで残った故廣妻隆一郎の作品「朝日楼旅館」を写真に納めるために時間遡航しましたが,そこで待っていたのはまさに運命の人,枢月圭でした.まさに時を超える愛.

布川がクロノスに見つかって未来にはじき飛ばされたあと,圭が野方を探し出して布川に会いに未来に跳ぶなんてもう,すごい.


小説 『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』 レビュー (2)につづく
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テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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